川崎競馬 調教場の移転先の候補が明らかになる

川崎競馬を主催する神奈川県川崎競馬組合は2026年6月12日、新たなトレーニングセンター(トレセン)の候補地として横須賀市の「ワイハート地区」を選定したことを発表しました。

現在の厩舎地区と練習馬場は川崎市幸区の多摩川沿いに位置していますが、2019年の台風19号では調教用馬場が水没するなど大きな被害を受けました。

さらに施設の老朽化や敷地の狭さも課題となっており、川崎競馬組合は以前からトレセン移転の検討を進めてきました。

ワイハート地区とは?

川崎競馬 移転

今回候補地として選定されたのは、横須賀市衣笠町・山科台・太田和5丁目にまたがる「ワイハート地区」です。

  • 所在地:横須賀市衣笠町ほか
  • 面積:約89.5ヘクタール
  • 主な地権者:株式会社西武不動産
  • 用途地域:市街化区域(準工業地域・第2種住居地域)

横浜横須賀道路の衣笠IC近くに位置する広大な丘陵地で、横須賀市はこれまで研究開発拠点や交流施設などの整備を検討してきたエリアです。

川崎競馬組合は慎重な検討の結果、ワイハート地区が移転先として最適であると判断し、今後は西武不動産や横須賀市などとの協議を進める方針を示しました。

川崎競馬場の声明

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一部報道では「横須賀への移転決定」と報じられましたが、川崎競馬組合は正式にこれを否定しています。

現時点ではあくまで候補地を選定した段階であり、移転が正式決定したわけではありません。

  • 地権者との売買協議
  • 横須賀市との各種調整
  • 必要な行政手続き
  • 組合議会での議決

これらの手続きを経て初めて正式決定となります。

幻となった平塚移転

川崎競馬 移転

川崎競馬組合は当初、神奈川大学湘南ひらつかキャンパス跡地(平塚市)への移転を進めていました。

2024年には神奈川大学が実施した売却公募で優先交渉権事業者に選ばれ、トレーニングセンター整備計画を進める予定でした。

しかし、その後の協議の中で計画は大きな壁に直面します。

  • 敷地面積が想定より狭かった
  • 地区計画策定の遅れが見込まれた
  • 都市計画上の制約が多かった
  • 調教施設として十分な機能確保が難しかった

川崎競馬組合はこれらを総合的に判断し、2025年に平塚移転計画の断念を決定しました。

その後、神奈川大学は違約金の支払いを求めて川崎競馬組合を提訴しており、現在も係争中となっています。

川崎競馬にとって悲願のトレセン移転

現在の小向トレセンは、多摩川河川敷という立地上、水害リスクを抱えています。

また施設の老朽化や調教環境の改善も長年の課題となっており、川崎競馬組合は「施設の安全性確保」と「強い馬づくりの実現」を移転の大きな目的として掲げています。

平塚移転計画が白紙となったことで先行きが不透明視されていましたが、今回新たに横須賀市のワイハート地区が候補地として浮上しました。

今後は地権者や横須賀市との協議が本格化し、川崎競馬の将来を左右する大型プロジェクトとして注目を集めることになります。

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