競艇場(ボートレース場)では一部の会場で「ナイターレース」が実施されています。

・昼間に行われるデイレース
・夜間(と言っても1R目は大体14時、15時前後から)に行われるナイターレース

一般的には単に時間帯で呼称が変わっているだけという感覚で捉えている人も多いみたいだけど、実はデイレースとナイターレースでは複数の違う点があるのでそれについて書いていくわね。

 

どうして競艇にナイターが存在するのか?

競艇(ボートレース)に限らずスポーツなどでもナイターが存在するのはご存知かと思います。

代表的なもので言えば「プロ野球」「サッカー」「格闘技」

野球を例えるとプロ野球は興行として行われ、チームや選手を応援しているお客さんやファン層はサラリーマンや若者中心です。

なので平日の昼間にプロ野球の試合をやってもお客さんも来ないし、テレビ中継をしても見る人があまりいません。

野球やサッカー、プロレスやボクシングなどTV中継されるような大きな試合も昼間ではなく、夜の時間帯に行われることが多いのもプロ野球同様に“興行”としてやっているのが理由の1つね。

これはギャンブルでも同じことが言えて、競艇の場合でもナイターレースの導入で売り上げ的にもデイレースよりも増加傾向にあり、一定の効果があります。

全国モーターボート競走施行者協議会が発表した2017年度の競走場別の総売り上げは、947億円の住之江が1位。
そして885億円の丸亀、843億円の若松、833億円の蒲郡、773億円の桐生、675億円の下関と続く。
上位6場は全てナイターのレース場。
ナイター1年目だった下関は、何と前年度比291%!
SG開催もあったとはいえ、これぞナイター効果とも言えますね。

 

ナイターレースが開催されている競艇場は?

2018年9月時点でナイターレースは

・桐生ボートレース場
・蒲郡ボートレース場
・住之江ボートレース場
・丸亀ボートレース場
・下関ボートレース場
・若松ボートレース場
・大村ボートレース場

上記の7場で開催されいています
ちなみに競艇で初めてナイターを開催したのは「桐生ボートレース場」です。
舟券の売り上げが増加傾向にあることからナイター開催に参入する競艇場が増えて蒲郡・住之江・丸亀・下関・若松に加え、2018年9月から大村が参入しました。

 

競艇(ボートレース)デイレースとナイターレースの違いは?

①気温や水温

まず競艇の場合、気温や水温が下がると空気がわずかに縮みます。
同じ量の空気の中に多くの酸素が密集するから、酸素を使って燃料を燃やしているモーターは日中より高い性能を発揮できるようになるの。

要するにモーターの出力が上がるというわけ。

これにより、どうなるかというと普段スピードで負けることが多い重量級レーサーが思わぬ活躍を見せたり、プロペラが良く回ってスピードが出やすかったり、イン逃げが決まりやすくなったりといった変化が表れます。

並のモーターと超抜モーターの差がより顕著になったりもするから、デイレース以上にモーター成績をよく見るといいかもね。

 

②競艇選手(ボートレーサー)のナイター適正

大体5R、6R辺りから暗くなってきて大量のライトが焚かれ、昼間とは大きく風景が違ってくるみたい。
レーサーによっては「夜になると波が光って乗りにくい」という声もあるほどよ。
またナイターの時間になると動体視力で劣るベテラン選手からは「大時計の針が見にくい」といった声もあるし、波の見え方もデイレースとは違うみたい。
実はナイターでベテラン選手が優勝するのは珍しいみたいで、動体視力の良い若いレーサーは、スタートを決めてスピードの乗ったレースをするので成績も良くなります。

あとはナイター慣れしてる当地の選手も大きく有利になるから、若手+ナイターに強い選手を予想に組み込むと思いがけない万舟を獲得できるかもね?